盛岡市で夏イチゴを栽培する菊地潤さん(36)のハウスで、赤く実った夏イチゴの出荷が始まった。夏場は国産イチゴの流通量が少ないことから需要も高い。夏イチゴの栽培を始めて3年目の今年は高まる需要に対応するためハウス2棟を増設し、昨年の約2倍の8000本の苗を定植。11月までに3.5トンの出荷を予定する。
夏イチゴは、爽やかな酸味と甘味のバランスが良く、生食用の他、スイーツなどの加工用としての需要が高く引き合いも強い。要望に対応できていないことから、今年は作付けを拡大した。
菊地さんは「夏は国産イチゴの流通量が少ない時期で需要はある。昨年まで需要に対応できないことがあり増産を決断した。今年はしっかり需要に応えていきたい」と意気込みを語る。
就農前に4年間イチゴ栽培を学び、無加温で栽培できる夏イチゴに注目した菊地さん。暖房を使わないため、原油価格変動の影響を受けない栽培が可能。地元での夏イチゴの認知も高まり、手応えを感じている。