JA新いわては6月20日、八幡平市で夏秋野菜販売対策会議を開き、出荷先12社の担当者や生産者、JA担当者ら約50人が参加した。JAは2025年までに花卉を含めた園芸品目で125億円の販売を計画し、23年度は113億円を目指している。関係者らが集まり、産地の生産状況や販売状況など意見を交わし、本格出荷を迎える夏秋野菜の有利販売につなげていく。
参加者は、肥料や資材費の高騰による生産コスト上昇分の販売価格への転嫁や、2024年問題とされる青果物輸送問題などについて意見を交わした。
JAは第十次3か年計画の中で、JA新いわて管内集出荷場の効率的運用を検討しながら、野菜4か所、花卉1か所の販売拠点の整備を計画している。
JAの苅谷雅行代表理事組合長は「組合員農家の現状は燃料、肥料、生産資材の値上がりで厳しい経営状況が続いている。持続可能な野菜生産における適正価格販売に向けた取り組みをお願いし、輸送問題の近々の課題、生産状況、出荷見込みなど情報交換し、夏秋野菜の責任供給産地としてしっかり取り組んでいきたい」と話す。