首都圏の「大地を守る会」の会員ら約20人は5月12日、4年ぶりに短角牛の山上げツアーで久慈市短角牛基幹牧場(エリート牧場)を訪れ、牛と触れ合うとともに生産者と交流を深めた。
同ツアーはオイシックス・ラ・大地(株)と総合農舎山形村が主催し、2012年から短角牛の山上げ時期に合わせて開催していたが、昨年、一昨年はコロナ禍のためオンラインでの開催となった。会員が実際に現地を訪れるのは4年ぶりで、放牧されたばかりの「山形村短角牛」との触れ合いを楽しんだ。東京都から家族と初めて訪れた高尾浩司さんは「牧場の広さに驚いた。短角牛が過ごす場所の空気を実際に感じることができて感動した」と話す。
牛舎見学や炭焼き体験なども行い、参加者は短角牛をはじめとした地域に根づく文化への理解を深めた。JA新いわてくじ短角牛生産部会の柿木敏由貴部会長は「消費者と産地をつなぐ取組は今後とも重要になってくる。実際に来てもらい、牛のいる風景や空気を感じてほしい」と話す。