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久慈エリア 2023年05月14日 (日)

若牛13頭が土俵デビュー 
平庭闘牛大会わかば場所

東北唯一の闘牛大会「平庭闘牛大会わかば場所」が5月14日、岩手県久慈市山形町の平庭闘牛場で開かれ、若牛たちが熱い勝負を繰り広げた。

同大会は、いわて平庭闘牛会(八重桜友夫会長)が主催。関係者や畜産農家、闘牛オーナーやサポーターが協力して運営。わかば場所は、2、3歳の若牛たちが闘牛場と観客に慣れるための練習場所とされている。今年は5人が新たにオーナーとなり、13頭が土俵デビューした。

今年闘牛オーナーになった九戸村の古舘智也さん(20)は「子どもの頃に見た闘牛大会がきっかけで短角牛に興味を持ち、山形村短角牛を生産する柿木畜産に就職した。昨年から勢子として闘牛大会に参加していたが、自分の牛を持ちたいという気持ちがありオーナーになった。牛とともに成長し闘牛大会を盛り上げ、この地域で生産される山形村短角牛を多くの人に知ってもらいたい」と意気込みを語る。

仙台市から訪れた周防さんは「ユーチューブを見て、この闘牛大会があることを知った。初めて見たが迫力があって楽しかった。次回もぜひ見に来たい」と話す。

同大会は、江戸時代に久慈市近郊で製造した塩を牛の背に載せ、内陸まで運ぶ「塩の道」を通る際、先頭を歩く牛を決めるために角を突き合せたのが始まりとされ、1983年から同市で観光行事として始まった。

今年の闘牛大会は、つつじ場所(6月11日)、しらかば場所(9月3日)、もみじ場所(10月15日)を予定し、1トンを超える闘牛らの熱い戦いが繰り広げられる。

平庭闘牛大会わかば場所の様子写真
平庭闘牛大会わかば場所の様子写真
平庭闘牛大会わかば場所の様子写真
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