元祖軽トラ市で知られる「しずくいし軽トラ市」が５月７日、雫石町で開かれた。県内の若手農家が集い、自慢の野菜などを販売した。今年初開催とあって大勢の来場者が訪れ、用意した菌床シイタケやホウレンソウ、ネギなどを買い求め、生産者と消費者が交流を深めた。

同町で菌床シイタケを生産する櫻田大河さんは、県内の農家仲間に声をかけ、「ＷＡＫＯＵＤＯ（わこうど）」の名前で２０２１年から軽トラ市に出店している。８戸のメンバーが、それぞれ生産する旬の野菜などを販売する。

櫻田さんは「若い生産者がいることを知ってもらおうと農家仲間に声をかけ出店した。今年で３年目になるがリピータ―も足を運んでくれるようになった。今年も農家の思いを伝えながら販売し、消費者とのつながりを大切にしていきたい」と意気込みを話す。

雫石町でネギを生産する笹田明誠さんは「消費者の声を直接聞けるので勉強になる。今年は軽トラ市に合わせて、新たにエダマメやトウモロコシなどの作付けを予定している」と話す。

また、普代村でホウレンソウを生産する中村駿人さんは「２年ぶりに参加したが、お客さんとのやりとりが楽しい」と話す。

軽トラ市は１１月までの第１日曜日に開かれ、ＷＡＫＯＤＯのメンバーらは、自ら生産する旬の野菜や花などを持ち寄り販売する。