JA新いわて久慈エリアで、地域の園芸振興に向けて果菜類の作付けを推進している。今年度のピーマンの作付けは昨年の2倍の1.2ヘクタールを予定し、新たに作付けをする5人を含めた14人に拡大。ホウレンソウに次ぐ新たな園芸品目としての期待が高まる。
久慈営農経済センターは4月6日、田野畑村でピーマンを60アール作付けする中村真文さんのハウスで、ピーマンの育苗管理の現地視察を行った。久慈エリアの4市町村から21人が参加し、定植までのピーマン苗の管理のポイントなどを確認した。
参加者は3月上旬に播種したセルトレイの若苗の鉢上げなども体験し、ピーマン栽培における苗づくりの基本と大切さを学んだ。
洋野町から参加した川原幸子さんは「葉タバコの廃作で昨年からピーマンを作付けしたが分からないことも多かった。今年は8アールから12アールに面積を拡大したので、技術を学んでしっかり収穫していきたい」と話す。
同センター南部地区担当課の平坂博喜課長は「良い苗づくりが収量にもつながる。実際に自分の目で見るほうが技術が身に付くので、栽培管理の視察を継続していきたい」と話す。
生育した苗は5月下旬に畑に定植される。