JA新いわては岩手県オリジナル水稲品種「銀河のしずく」の生産拡大を進めている。栽培適地が拡大されたことを受け、2023年度は約1300ヘクタール(前年対比178%)の作付けを計画している。需要が高まる県オリジナルブランド米作付けによる「売れる米作り」に取り組んでいる。
南部営農経済センターは3月7日、同センターで銀河のしずく栽培管理指導会を開いた。雫石町内の生産者73人が参加し、「銀河のしずく」の栽培のポイントや品種の特性などを確認した。
盛岡農業改良普及センター主任農業普及員の下川原さんは「銀河のしずくはブランド米として玄米タンパク質含有率などの品質基準がある。栽培マニュアルに基づいた過不足ない肥培管理を心がけてほしい」と説明した。
今年度から作付けする同町の川口英敏さんは「基本に沿って栽培し、品質の良い米を収穫したい」と話す。同町では61人が新たに栽培を始め、72%増の500ヘクタールの作付けを予定している。
同センターの高橋誠司さんは「『銀河のしずく』は、食味も良く人気も高い。ブランド米としての品質基準を確実にクリアできるよう栽培管理の徹底に努めていきたい」と話す。
JAでは25年までに2200ヘクタールの作付けを計画している。