雑穀の生産が盛んな二戸地域で、「アワ」の新品種の開発が進められ、来年度からの作付けを予定しています。JA新いわて二戸地域雑穀生産部会の部会員ら約15人は9月2日、軽米町の岩手県農業研究センター県北農業研究所で新品種の視察研修を行い、生育状況や特徴などを確認しました。
雑穀は近年、健康食品として注目されているが、生産者の高齢化により生産量が減少し供給が需要を大きく下回っていることから、短稈・多収で良食味な岩手県産アワの安定供給を目指しています。
新品種は在来種「ゆいこがね」に比べて多収で穂軸の抽出が短く、穀粒の黄色味が強いことが特徴。また、短稈性を活かし、自脱型コンバインを用いたロスの少ない高能率収穫が期待される。今後は、2023年度から栽培を開始するために、育成系統の特性評価を行い、奨励品種編入に取り組んでいきます。
研修会では県北農業研究所の吉津祐貴さんがこれまでの生育状況を説明。同部会の早川勝部会長は「収量と品質に優れる新品種は魅力的。来年の栽培に向けて部会員一丸となって取り組みたい」と期待を膨らませた。