東北自動車道安代インターチェンジから車で5分。JR花輪線新屋新町駅から徒歩10分。八幡平市安代総合支所に隣接して「安比塗漆器工房」があります。
八幡平市を含む岩手県北部は、古くから全国でも有数の漆の産地として知られています。ここから採取される漆は、透明度・発色ともに良く、硬度に優れた堅牢(けんろう)な品質を誇っています。
八幡平市安代地区は、豊富な漆の産地という恵まれた条件を生かし、藩政時代から生活に根ざした漆器を作っていました。「荒沢漆器」として広く知られていましたが戦後、プラスチック漆器の台頭などで生産は低迷していました。安比塗漆器工房ではこの伝統を受け継ぎ、新たに現代の用に合わせた「安比塗り」として、丈夫で使いやすい漆器を作りつづけています。
安比塗の特長は、漆を塗り重ねることで漆本来のつや質感を活かし、保温性も高く温かい料理も冷たい料理もおいしく食べられることです。工房では作品の展示を始め、「漆塗り箸に色漆で絵付け体験」や「デザート皿に色漆で絵付け体験」などもできます(要予約)。
※この情報は、広報誌「夢郷」2015年1月号に掲載された当時の内容です。詳細情報が変更となっている場合があります。