一戸町でキャベツを生産する山下潤さんは10月17、18の両日、国際水準のグローバルGAP(農業生産工程管理)の個別認証に向け初回登録審査を受けた。手続きが順調に進めば年内に認証を取得する。審査では、県の関係部署やJA全農いわての担当者が見守る中、日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会の太田早苗審査員が関係書類の整備状況と圃場や作業場のチェックをした。
審査を受けた山下さんは「加工原料用として出荷しているので、先を見据えて認証取得に向けて取り組んだ。書類などを整理することができたので、今後はデータ管理を活用していきたい」と話す。
山下さんは、約22ヘクタールの圃場でキャべツを栽培し、加工原料として出荷している。
JAでは、国際ルールに基づいた農業に取り組み持続可能な農業を推進し、10年先を見据えた産地づくりを進めるため第三者認証のGAP取得を進めている。山下さんが認証を取得すれば、2019年の奥中山レタスグループと宮古地域ブロッコリー生産グループの団体認証、二戸市の農事組合法人金田一営農組合の個別認証についでJA管内で4例目のグローバルGAPの認証取得となり、個別の農場としては初となる。
また、9月にリンゴでJGAP(日本版農業生産工程管理)の審査を受けた盛岡農業高校の生徒4人が審査の様子を見学し、国際水準のGAPへの理解を深めた。