葬儀について知る
葬儀についての一般的な知識
このページでは、一般的な葬儀に関する情報を紹介しています。宗教や宗旨・宗派、地域の習慣等により、多少異なる場合がございますので、詳しくはJA葬祭センター「ごくよう」のスタッフまでお尋ねください。
ご臨終から納棺まで
ご遺体の安置
ご自宅で安置される場所を決めていただき、白シーツ、布団を用意します。安置される場所は、二間続きの部屋(仏間または座敷)などをおすすめいたします。
納棺するまでは、ご遺体を北枕にして寝かせ、胸元に魔除けの刃物を置きます。北枕が難しい場合は、西枕にして寝かせても構いません。
また、死に水をご用意ください。お水を入れたお茶碗とお箸を用意して、箸先に脱脂綿やガーゼを巻きつけておきます。
神棚封じ
ご自宅に神棚がある場合は、神棚の戸を締めて白紙を張ります。ご仏壇は閉じていただき、絵画や額などの装飾品も隠れるようにします。
浄土真宗の場合には、仏壇の扉を開き打敷を白に変えて、花立てに樒(しきみ)をさします。
枕飾り・枕づとめ
遺体の枕元に白木の台か、経机または白い布をかけた木机を置きます。「水、お茶、枕団子、一杯飯、線香、ロウソク、花瓶、リン(鐘)」を飾ります。お線香とローソクの灯は絶やさないようにします。
一杯飯は、故人が使用していた茶碗にご飯を丸く山盛りにして、故人が使用していた箸をまっすぐに突き立てます。
納棺
死化粧・死装束
親族の手でひげを剃ったり、口紅をさして故人を清めます。「経帷子(きょうかたびら)、手甲、脚絆、白足袋、わら草履、六文銭の入った頭陀袋」などの死装束を着せ合掌させます。
納棺
ご遺体を棺に納めるときは身内の方々が中心となり行い、ご遺体は胸元で合掌させます。ご遺体のまわりに故人が愛用していた品物、お花等を納めます。
※火葬の都合上、ガラス製品・金属・ビニール製品は避けてください。
喪服の知識
男性の喪服
男性の洋装は、黒のモーニングです。ズボンは黒とグレーの縞で、裾はシングルです。白襟は外します。略礼服でも結構です。男性の和装は、黒羽二重の染め抜き五つ紋の付いた羽織りと長着です。羽織りの紐は黒か白。半襟、長襦袢は白、グレー、茶など地味なものを用意します。
女性の喪服
女性の洋装は、黒無地のワンピース、アンサンブル、スーツなどです。長めの袖、詰まった襟が原則とされています。ボタンやバックは共布(ともぎれ)のものを用い、スカートは膝が隠れるぐらいの長さにします。女性の和装は黒無地染め抜き五つ紋付きです。夏は絽(ろ)が一般的で、半襟、長襦袢は白とします。
学生の方は
学生の場合は、学生服・セーラー服でもかまいません。
お別れ・出棺
最後のお別れ
ご遺体の頭から、喪主・遺族・近親者の順に並び、故人の棺の中に花を入れ、美しく飾ります。
釘打ち
釘打ちを行う際は、喪主・遺族・近親者の順に石で軽くコツコツと、ひとりが1〜2回打ちます。この石は、死者が渡る三途の川の小石を意味し、無事に極楽浄土へと渡れるようにとの願いが込められていると言われています。
霊柩車への移動
棺は玄関から出さず、なるべく縁側から出すようにします。近親者が棺を持ち、霊柩車へ移動します。
火葬・骨上げ
火葬場では
僧侶の読経が始まったら、御焼香をします。焼香が終わると、点火となります。
お骨上げ
木と竹を組み合わせた箸か、竹の箸を使います。二人一組となり、お骨を拾い、骨壺に入れます。喉仏は、最も血縁の深い二人が拾う習慣となっています。お骨上げが終わったら、白木の箱に入れます。
お骨の持ち帰り
お骨、位牌、遺影は故人と最も血縁の深い方々が、両手で抱えるように持ちます。火葬場から帰ったら、水で手を洗い、塩でお清めをします。
お通夜
僧侶到着
僧侶をお迎えし、控室へお通しします。この時、茶菓子などでおもてなしし、着替えを行っていただきます。
一同着席
僧侶が控室におられる間に、通夜に参列されるかたは着席します。席次は棺に近いところから、喪主・肉親・近親者・友人の順が一般的です。準備が整い次第、僧侶をお迎えにいきます。
一同焼香
読経は通常、30~40分行われます。読経が終わったら、喪主から順に遺族・親族・その後に会葬者の順で焼香します。弔問客が多い場合は、読経中から焼香を行う場合もございます。
葬儀・告別式にて
僧侶入堂
僧侶が入堂する際は、正座してお迎えします。
弔辞拝受・弔電披露
弔電はあらかじめ、2~3通選んでおき、残りは名前だけを読み上げます。読み終えた後の弔辞・弔電は必ず、祭壇に供えます。
焼香
喪主の焼香に引き続き、参列者の焼香を順番に行います。
遺族代表挨拶
喪主が親族代表として、参列してくださった会葬者の皆さまへ感謝の気持ちを伝えます。
諸手続き一覧
香典の表書き
のし袋の渡し方
霊前に直接備えるか、受付があれば受付に、なければご遺族の方にのし袋をふくさに包んで持参。先方の前でふくさを外して文字が相手の方に向くように手渡しします。
台付きふくさの場合は、台の下にふくさをたたみこみ「ご霊前にお供えくださいませ」と一言添えて渡します。
仏式
通夜の時
御悔(おくやみ):
葬儀の前に霊前に供える金品に使用します。白の封筒又は市販の不祝儀袋でも結構です。
葬儀の時
御弔料(おとむらいりょう):
団体の関係者へ団体名で供える金品に使用します。
石塔購入の時
入魂御礼(にゅうこんおんれい):
新しく仏壇を設置したり、お墓を作ったときなど入魂供養のお礼の金包みに使用します。
葬儀の時
御香典(ごこうでん):
霊前に供える香に代わる金包みに使用します。正式には「御香奠」と書きます。
葬儀の時
志(こころざし):
通夜、葬儀の際の世話役、手伝いの人へのお礼の金包みに使用します。
法要の時
御香料(おこうりょう・ごこうりょう):
霊前に香や花の代わりに備える金包みに使用します。
葬儀の時
御霊前(ごれいぜん):
葬儀で死者の霊前へ備える金品に使用します。
葬儀の時
お布施(おふせ):
寺院や僧侶への枕経、通夜、葬儀などお礼の金包みに使用します。
法要の時
御仏前(ごぶつぜん):
法要や仏前に備える品物や金包みに使用します。
葬儀の時
御供養(おそなえ):
故人が生前好んでいた品物を供えるときに使用します。果物や菓子にして生物は避ける。
葬儀の時
御車代(おくるまだい):
僧侶への車代として渡す金包みに使用します。
法要の時
粗供養(そくよう):
法要の引出物に使用します。
神式
葬儀の時
御神前(ごしんぜん):
神前の弔事全般に使用します。神前行事一般にも使用できます。
葬儀の時
御玉串料(みたまぐしりょう):
神前の弔事で霊前に備えるの榊の代わりの金包みに使用します。
葬儀の時
御祭祀料(おさいしりょう):
霊前に供える品物や金包みに使用します。
キリスト教
葬儀の時
御花料(おはなりょう):
弔事で死者の霊前に備える金包みに使用します。
葬儀の時
忌慰料(きいりょう):
プロテスタントの弔事の金包みに使用します。水引をつけるときは黒白銀白結びきりです。
葬儀の時
献金(けんきん):
教会へのお礼の金包みに使用します。