①水管理
- 移植後は、葉先が出る程度の深水としましょう。
- 活着後(移植3~4日後)は、水深2~3cmの浅水とし、水温の上昇に努めましょう。
→ 入水は早朝に行い、水温を下げないようにします。
→ 最高気温が15℃以下の低温時には深水とします。 - 除草剤の効果を発揮させるため、田面を露出させないようにしましょう。
図1 圃場入水イメージ
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②広葉雑草、ノビエ対策(中期除草剤)
- 初中期一発剤(アッパレZなど)は、処理後1ヶ月程度経過すると薬効が低下し始めます。
- 雑草の発生状況と草種を確認し、適切な中期剤の処理による雑草防除を心がけましょう。
- 難防除雑草「クログワイ」「オモダカ」「シズイ」は、土中の塊茎(イモ) で増殖するため、本田で長期間発生します。
→ 翌年以降の発生量を減らすには、塊茎(イモ)を形成する前に枯死させることが重要です。
→ 多発圃場では、「バサグラン剤」や「アトトリ剤」で追加防除しましょう。 - 「クリンチャー剤」や「バサグラン剤」は、水に溶けやすく、水の動きによって効果が左右されやすい薬剤です。
→ 降雨前の使用は避け、排水溝を閉めたことをしっかり確認してから使用しましょう。
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バサグラン剤の効果的使用方法
- 高温かつ強日照ほど効果が高まります。晴天の続く時を選んで散布します。
- 落水状態(足跡に水が残っている状態)にして水の出入りを止め、散布します。
- 散布した後、そのまま中干しにつなげると、除草効果が高まります。
※イネ科雑草には効果がありません。また、処理後に発生する雑草は抑えられません。
クリンチャー剤の効果的使用方法
- 剤型によって効果のある葉齢や処理条件が異なります。
- ノビエの発生状況を確認しながら、適切な剤を選択し、防除を行いましょう。
春の農作業安全月間
令和2年4月15日~6月15日
夕方(16時~18時頃)に作業事故が多発する傾向があります。
余裕のある作業計画をたて、効率的な作業と農作業安全に努めましょう。
- 本資料は2020年4月8日現在登録内容に基づき作成しています。
- 農薬を使用する前には、ラベルの表示事項を必ず確認の上、農薬使用基準を遵守し、使用者が責任をもって使用してください。
- 各作業日、肥料・農薬名、使用量等を栽培記録簿に記載しましょう。