① 圃場準備
- 作土を確保し深くまで根が伸長できるように、耕起深は15cm程度を目標とします。
→ ロータリーは低速走行とし、回転速度を遅くして耕起しましょう。 - 全層施肥を行った場合、窒素成分の流亡を避けるため、入水は施肥2~3日後が理想的です。
- 粘土質土壌では、代かきを丁寧にやりすぎないようにしましょう。
→ 土壌が固くしまり、土中の酸素が不足してしまいます。 - 漏水田(ザル田)では代かきを複数回実施し、細かく砕土しましょう。
- 漏水対策(農薬流出対策)として、畦畔のかさ上げやくろ塗りは必ず実施しましょう。
② 施 肥
- 土壌診断を基に、施肥設計をしましょう。
→ 過剰な窒素施肥は、藻類・表層剥離の発生を助長するほか、いもち病や倒伏の原因となります。 - 近年、土壌中のケイ酸が不足している圃場が増えています。病害に対する抵抗力を高めるために、ケイ酸質肥料の施用を行いましょう。目安は現物施用(シリカ未来)で60kg/10aです。
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③ 移 植
- 栽植密度は70株/坪(21株/㎡)、株間15cmを目安とし、穂数を確保しましょう。
- 強風は植え痛みの原因となるため、暖かく風のない晴れた日に植えましょう。
- 移植前には必ず田植機を点検しましょう。
- 適切な移植深度を守りましょう。
→ 浅植えは浮き苗の増加や薬害を受ける場合があり、深植えは分げつ抑制を助長します。 - 葉いもちの発生を助長するため、取置き苗の処分を徹底しましょう。
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④ 水管理
- 移植後は、葉先が出る程度の深水としましょう。
- 活着後(移植3~4日後)は、水深2~3cmの浅水とし、水温の上昇に努めましょう。
→入水は早期に行い、水温を下げないようにします。
→最高気温が15℃以下の低温時には深水とします。 - 除草剤の効果を発揮させるため、田面を露出させないようにしましょう。
⑤ 本田初期及び初中期一発除草剤
- ラベル(使用時期・量)を確認し、適期防除を行いましょう。
- 散布後は、ほ場に入らないようにしましょう。
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- 本資料は2020年2月12日現在登録内容に基づき作成しています。
- 農薬を使用する前にラベルの表示事項を必ず確認の上、農薬使用基準を順守し、使用者が責任をもって使用してください。
- 各作業日、肥料・農薬名、使用量等を栽培記録簿に記載しましょう。問い合わせの際は、内容を確認することがあります。