平成20年に、JAいわてくじ、JA北いわて、JAいわて奥中山、JAみやこと合併し、「JA新いわて」としてスタートしました。
四国4県に匹敵する岩手県のほぼ半分をエリアとし、18の市町村に跨る広大な面積を有しています。奥羽、北上山系を有することで中山間地帯の占める割合が高い地帯です。北上川流域の平坦部、高標高地、山間地、リアス式の沿岸地域と多様な地形となっています。
当地域は、米をはじめ、野菜、花き、畜産酪農など多種多様な作物を生産しており、その生産量は全国でもトップクラスとなります。
新いわてではヒエ、アワ、イナキビ、タカキビ、アマランサスなどの雑穀の生産が盛んです。 健康志向の高まりから、ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養価が豊富に含まれる雑穀の需要は年々増加しています。
寒じめほうれんそうに含まれる「ルテイン」は強力な抗酸化・抗炎症成分で、光による刺激から目を保護するとされる色素を増加させることが報告されています。この高い機能性から、JA新いわての寒じめほうれんそうは消費者庁より機能性表示食品として受理されました。 冬の厳しい寒さに耐えるため葉は縮こまって厚くなり、ビタミン・ミネラルや養分を蓄えるので、糖度・栄養価の高いほうれんそうになります。
その昔、「南部甘藍」の名で生産量日本一となった岩手のキャベツ。昭和50年代からは、柔らかいタイプの春系キャベツ「いわて春みどり」の統一ブランドで販売されています。甘みが強く、中まで緑色をしており、みずみずしいのが特徴です。
岩泉町では、約9割を占める山林を活用した畑ワサビの生産が1980年代から始まり、現在は日本一の産地となっています。主に加工用として出荷され練りワサビ原料として使われています。また、4月後半から5月前半には花芽にあたる「花ワサビ」が出荷され、しょうゆ漬けや生鮮野菜としても親しまれています。
今や日本だけでなく、世界中で最も生産されているりんごの王様です。「蜜」が入りやすい品種の代表格でもあります。袋をかけずに栽培し、太陽をたくさん浴びて育つ「ふじ」を「サンふじ」と呼びます。果汁が多く、甘さと酸味のバランスが抜群で、シャキシャキした食感が特徴です。
二戸地域は、夏は温暖で昼夜の寒暖差が大きく県内でも降水量が少ないため、さくらんぼの栽培に適しています。 「佐藤錦」の最高級品ブランド「夏恋(かれん)」は贈答用としても人気があります。
夏は温暖で昼夜の寒暖差が大きい二戸地域は、県内でも降水量が少なくブルーベリーの栽培が盛んな地域です。 500円玉ほどある大粒のブルーベリー(チャンドラー)から厳選したブランド品種「カシオペア・ブルー」は、贈答用としても人気があります。
滝沢市は火山灰が広がる、水はけが良い土壌条件で、昔からスイカ栽培が盛んな地域。県内一の生産量で「滝沢すいか」のブランドとして親しまれています。
リンドウ科の多年草で、元々は山野に自生していた花を改良して現在の品種があります。 元々は青紫色の仏花として普及しましたが、白色・ピンク色など様々な色が育種され、贈答用にも使われています。 岩手は「りんどう」のシェアが日本一で、県内で広く栽培されています。その中でも、安代(旧安代町)はオリジナル品種を持つ大産地となっています。
三元豚は3種類の品種をかけ合わせた豚のことで、現在日本で飼養されているほとんどの豚が三元豚になります。 主流はランドレース種、大ヨークシャー種、デュロック種の3品種で、それぞれ繁殖性、産肉性、肉質の長所を伸ばす目的でかけ合わせています。 豚にとって過ごしやすい環境をつくり、ストレスの少ないおいしくて健康な豚を育てています。
日本短角種は、澄んだ空気と水、豊富な牧草に恵まれた広大な草原の中で「夏山冬里」という飼育方法で育てられます。 赤身が多く柔らかで、風味の良い「いわて短角和牛」はヘルシーでナチュラルな味わいです。 食用のほか闘牛としても活躍しており、東北で唯一闘牛大会が開催されている久慈市山形町では短角牛の迫力ある闘いを見ることができます。