平成20年に4JAの広域合併により新生「JAいわて花巻」として発足しました。
岩手県の中央部に位置し、東は太平洋から西は奥羽山脈まで東西約120㎞をエリアとしています。海の幸、山の幸の宝庫でもあり、その特長を生かし地域相互の交流と連携によって、産業が持続的に発展する可能性を秘めた地域といえます。
また、宮沢賢治や新渡戸稲造をはじめ、世界的に著名な先人を多数輩出するなど文化の香りが高く、「遠野物語」に象徴されるとおり民話の里としても広く国民に親しまれています。そのほか、陸中海岸国立公園や各地に湧出する温泉があり、四季折々の景観を楽しむことができる地域です。
岩手県の奨励品種で倒伏しにくく、莢も弾けにくいため機械化による収穫が容易です。 大粒、中粒品種で、豆腐・煮豆の加工適性に優れています。
平成13年2月に岩手県の奨励品種となり一般栽培が開始。 低アミロース含量で、製麺適性が高く食感は独特のシコシコ感があり、食味にも優れています。
昭和26年より岩手県の奨励品種となり、長年にわたる生産者、需要者の努力により全国的知名度を得た品種です。県内小麦需要の6割を占めています。
平成15年より岩手県の奨励品種となり、単収が高いなどの理由から作付面積は増加傾向。 パンや中華麺用としての適性が高く需要拡大が見込まれています。
他の雑穀に比べて、たんぱく質、脂質、食物繊維が豊富。カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛など体に必要なミネラル成分を多く含んでいます。 たんぱく質含有量が9.7%と多く、またアレルゲンになりにくいことから米の代替用食として用いられることも多いです。近年は需要が多くなってきています。 団子状にまとめて焼くこともできますが、スープなどとろみをつける料理にも向いています。
たんぱく質、脂肪が多く、鉄分は白米の6倍含まれており貧血予防食に最適。ほんのり甘く粘りのある食感で、マグネシウム、銅も豊富に含まれています。 たんぱく質の組成も人体になじみやすく、消化を助けるアミラーゼなどの酵素も多く含まれます。 「もちあわ」は、トロリとした強い粘りを生かして「あわ餅」となり卵やミルクのような味わいがあります。
ビタミンB群とリン、カリウム、亜鉛、銅、マグネシウムなどが豊富。 「うるちきび」と「もちきび」があり、うるちはご飯やかゆなどに、もちはお餅、おこわ、だんご、酒などに用いられます。 アワ、ヒエよりも粒が大きいため、雑穀としては利用しやすく食物繊維も豊富です。巻き寿司や団子など、きれいな色を活かした料理で、食卓が彩り良くなります。
一般に滋養強壮に効くとされていて、漢方では子実の殻を除いたものを薏苡仁(よくいにん)と呼び、利尿や消炎、いぼ取りなどの目的で使われます。タンパク質やマグネシウム、鉄、銅が豊富に含まれ、くせがなく、粒が大きく食べ応えがあるのが特徴です。 お茶に加工した「はとむぎ茶」などは手軽に楽しめます。また、美容に良いことでも注目されています。
別名もろこし、こうりゃんとも呼ばれ、名前のとおり背の高い植物です。米に比べて食物繊維を多く含み、マグネシウムの量が豊富。 大きめの実で硬く赤みのある粒が特徴です。 炊くとおこわや挽肉のような弾力とコクがあり、二戸地方では小豆汁にたかきび粉で作った団子を入れた「へっちょこだんご」が有名です。コクのある味わいと独特の食感を活かし、ひき肉に見立てて料理に使うこともあります。また、粉にして団子にするとより風味が増します。
中南米原産のヒユ科の一年草で、高温乾燥などの厳しい条件でも育ちます。約4000年前から栽培されていたと言われています。雑穀の中ではたんぱく質を多く含んでおり、また、白米に比べてカルシウム、鉄、ビタミンE、食物繊維を多く含みます。 多量のカルシウムは骨粗鬆症予防、鉄は貧血予防、ビタミンEは毛細血管の老化を防ぎ、食物繊維は体内の老廃物質を排除する効果があることから、成人期から高齢期の方が元気に生活するために必要な栄養素を含んでいます。プチプチとした食感を楽しむ料理に向いています。
北上市二子町を中心に栽培し、収穫期に茎が赤黒くなることから「赤茎(あかから)」と呼ばれる全国的に珍しい品種です。滑らかな触感と強い粘り気、煮崩れしない柔らかさと独特の深い味わいが特徴です。 平成30年には地理的表示(GI)保護制度の登録を受けました。
生産者のこだわり栽培から生まれたJAいわて花巻のオリジナルブランド。内部品質センサーで選別し、糖度13以上、蜜入り指数2.5以上の基準を超えるサンふじが該当します。
果皮は鮮紅色で肉質は軟らかく、果汁が豊富で皮離れが良いため食べやすいです。糖度も高いことから根強い人気を誇るブドウです。
大粒なブドウで、果皮は薄黄緑色をしています。果皮が薄いので皮ごと食べられます。酸味は少なく、上品な甘みがあり、高級ブドウとして人気です。
食べ応えがある大粒なブドウで、果皮は黄緑色です。強い甘みとマスカット香が特徴で、種なしで皮ごと食べられる品種です。
西洋なしのなかでも最高峰の評価を受けている「ラ・フランス」は、「果物の女王」ともいわれるほど味わいが上品な品種です。果汁が豊富で熟すと香り高く大変甘くなり、なめらかな食感が特徴です。
商業ベースとしては日本初の流通となる八重咲きのリンドウ。令和元年にデビューしました。花巻市出身の偉人・宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の一説と、孔雀の羽を広げた様子が八重咲きリンドウが咲いている情景を連想させることから、「蒼孔雀」と名付けらました。
JAいわて花巻の切花取扱高の半数以上を占めている重点品目。栽培は、ハウスと路地があり、最盛期であるお盆時期のほか、5月~11月下旬まで長期間に渡り出荷します。JAいわて花巻管内で生産する切花リンドウは、青紫色の花のほか、ピンク系や白などバリエーションが豊かです。オリジナル品種も多数あります。
JAいわて花巻管内で生産する鉢植リンドウの代表的な品種で、取り扱いの多数を占めています。「いわて乙女」は耐寒性多年草(エゾリンドウ)で、寒さに強く花の色の鮮やかさと野趣あふれる草姿が特徴です。天気の良いときに限らず、曇天のときも綺麗な花色を楽しむことができる品種です。
平成27年にデビューしたJAいわて花巻だけで生産するオリジナルの品種。耐暑性に優れ、光沢のある濃い青色や大きく開く花が特長です。開花した花弁の深い青色と、雄しべ、雌しべの乳白色の群生が星空のように見え、花巻市出身の偉人・宮沢賢治が描いた童話「銀河鉄道の夜」の世界観をイメージできることから名付けました。
一重咲き、八重咲き、万重咲きなど、多くのバリエーションがあり、2,000種を超える品種が存在するクレマチス。一番の需要期は母の日で、JAいわて花巻で生産するクレマチスは全国に届けられます。JA管内は、栽培の北限産地として、幾年もの厳しい冬を乗り越え丈夫に育ち、鮮やかな花を咲かせます。
別名ツリガネソウと呼ばれており、釣鐘の形をした可愛らしい花が咲きます。JAいわて花巻管内の栽培面積と販売額は日本トップクラスであるとともに、品質の良さが抜群であると高い評価を受けており市場関係者やバイヤー、消費者などから厚い信頼を寄せられています。花色も青のほか、白やピンク、紫など、バラエティーに富んでいます。
切り花向きの品種を中心として非常にバラエティーが多く、花色は白や紫、黄色、ピンク、ブルーと豊富です。花の咲く時期も早生・中生・晩生と幅広く揃っています。特に遠野市のトルコギキョウは色と花の持ちなどが良く、市場から信頼を寄せられています。
県内でも有数の豪雪地帯である西和賀町を中心に白やピンク系品種を栽培しています。西和賀町では夏場に盛んに栽培しており、寒暖の差が大きい気候で作られたユリは、色や花の持ちなどが良いのが特徴です。
グラジオラスの栽培が全国的に少ない中、西和賀町ではリンドウに次ぐ主要品目として栽培しています。花色は白やピンク、黄色など豊富です。使いやすさと鑑賞性を考慮し、花色と鮮度の良いグラジオラスを出荷しています。花は下部から上部に向かって咲き、最上部が咲く頃にはより鮮やかになります。
花巻市内9戸の黒毛和種肥育生産者が、ワインの製造過程で発生する「ぶどう発酵飼料」を与え、丹精込めて飼育しています。さらりとした脂と豊かな風味が特徴の希少な牛肉です。「黒ぶだう」は、花巻市出身の偉人・宮沢賢治の寓話「黒ぶだう」からいただき名付けています。
北上市内13戸の肥育農家で飼育された黒毛和種のうち、4等級以上に格付けされたものが「きたかみ牛」と呼ばれます。全国規模の共励会で名誉賞(日本一)を獲得するなど、農家が長年培った肥育技術による上質な肉質が特徴です。
鹿児島県・岩手県・群馬県の指定生産者によって生産されています。出荷の約60日前から、お茶の成分であるカテキンやイモ類(サツマイモ・キャッサバ)などを配合した茶美豚専用飼料を与えることにより、豚が健康でおいしく育ちます。やわらかくうまみのある肉質に定評があります。
白ゆりポーク生産グループ会員が北上市郊外で真心込めて飼養しています。天然由来のミネラルを含んだ専用飼料により、肉質はきめ細やかで弾力があり、ビタミンB1を豊富に含んだ低コレステロールで飽きのこない豚肉です。